2006/11/8 ライフプランナーのための“差別化できる資産運用の豆知識”
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〜銀行や証券会社が顧客に言えない資産運用の真実〜
梅本 洋一氏 (株)アセットマネジメント・ラボラトリー


こんにちはアセットマネジメント・ラボラトリーの梅本です。今回から、運用商品の販売や他社との差別化に役立つ「資産運用の豆知識」をお届けします。みなさんは「資産運用のノイズ(雑音)」を知っていますか?
「資産運用のノイズ(雑音)」とは?
よく金融機関の店頭ポスター、新聞、金融雑誌やインターネット上で見かける高金利『●●%』、高分配金『◆◆円』、実績騰落率『××%』等の金融商品広告、「今がチャンス」といわんばかりです。
私どもではこれらのブーム、流行を「ノイズ【雑音】」と呼んであまりかかわらないよう投資家にアドバイスしています。なぜなら、それらの「ノイズ」が資産運用の役に立たないことは歴史が証明しているからです。

『1990年―1995年 株式ブームから「ワイド」購入者の行列へ』
●1990年〜1994年の資産運用環境

『専門家全員が日経平均40000円達成を予想』
●1990年の日経平均予想(金融専門家50人アンケート結果、日経新聞新春号より)

平成景気に沸いた1990年年初は日本株式の絶好のタイミングのはずでした。まさか、そこから半値近くまで株価が暴落するとは専門家さえも予想できませんでした。日本株式に飛びついた投資家は大損をし、「学んだはずの投資家」は別の資金運用に殺到しました。

『行列のできる金融機関』
●「ワイド」の利回り推移(5年間の年平均)

最高10%の平均利回りに達した「ワイド」を求めて、90年10月ごろ全国の長銀の前には、開店前から行列が出来ました。(当時の新聞記事は行列の写真と共に報じています)
しかしながら、その後の銀行の不良債権問題から預貯金金利は0%にむかって急速にさがり、ついには、本体の長銀も98年に破綻してしまいました。かろうじて、政府によって全額保護されることになった「ワイド」の保有者は、こんなことになろうとは夢にも思わなかったはずです。

『「ノイズ【雑音】」を無視する資産運用』
●1989年末に100万円投資した場合の投資効果(1989年末〜1995年末)

目先のブーム、流行という「ノイズ【雑音】」に乗って、大損した日本株投資家、利益を手にした日本債券投資家(ただし、その後、低金利や信用不安で青くなることになります)、過去を振り返って、ご自身やご親族の行動を思い出された方も多いのではないでしょうか。
かといって、「ノイズ【雑音】」を無視して内外の4資産に分散した投資家は、この期間、目覚しい運用益を上げたわけではありません。どちらかといえば「5年も運用して増えていないじゃないか」というのが皆さんの感想ではないかと思います。
ところが、「ノイズ【雑音】」を無視する資産運用の本当の威力はこれからなのです。皆さん、信じられますか? その効果の程を次回、さらに続く「ノイズ」の歴史と共に実証していきます(私どもでは最低10年と助言しています)。
資産運用の「ノイズ(雑音)」って知っていますか?
今度は皆さんのクライアントや見込み客に聞いてみてください。その背景を今回ご紹介したような身近な事例でお話すれば、ほとんどの方は「ノイズって初めて聞いた」「変ったこと言うね」「言われてみれば、なるほどそうかもしれない」といっていただけます。クライアントや見込み客にたいする運用商品説明や信頼醸成の切り口として使えるのではないでしょうか。

株式会社アセットマネジメント・ラボラトリー 梅本 洋一


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