2007/7/30 職場の中に人材育成(コーチング)を組込む重要性
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職場の中に人材育成(コーチング)を組み込む重要性(2)


こんにちは、インシュアランス・ラボラトリー 代表の佐藤です。

最近、多くの企業の変革をお手伝いさせていただく過程で、私が確信するようになったことは、部下自ら「目標達成への答えを見つけられる」ようにサポートし、「自ら考え、行動する」人材を育てることが組織の飛躍的成長に繋がるということです。
そのためには、質問・対話・フィードバックに代表される「コーチング技術」をバランスよく取り入れることが重要となります。

活力あふれるすばらしい組織をつくりあげたいと考えているみなさまに、人材育成のヒントをできるだけわかりやすく解説してまいります。



前回の続きで「パーソナルコーチング」のもう一つの、4つの行動傾向タイプをご紹介します。


  『 パーソナルコーチング 』

多くの部下は、話を聞かずにいきなり怒鳴ったり、部下の意見を受け入れずに指示ばかりを押し付ける上司に不満を抱いています。

この不満は最終的に、部下の異動や退職などの事態につながる危険性があります。

組織において業務を無駄なくスムーズに進めるためには、メンバーひとりひとりと適切なコミュニケーションを図ることが求められます。

しかし、組織にはさまざまな行動特性を持つ人がおり、個別にコミュニケーション方法を探っていくのは、技術的にも時間的にもとても難しいことであると言えるでしょう。

そこで、ここでは、人間を4つの行動傾向タイプに分類し、

相手に適切なコミュニケーション方法を探る手法

を解説します。この手法は1968年にアメリカの産業心理学者デイビット・メリル氏が開発したもので、タイプ別のコミュニケーション方法、相手が嫌がるポイントやモチベーションを上げる方法を知り、
相手のタイプによってアプローチ方法を工夫することで、より有効なコミュニケーションをとれるようになります。



■ モチベーションを上げる方法


上手に使い分けることで、モチベーションの高い組織を作り上げることが可能となります。


【モチベーションを上げる効果的なコミュニケーションのコツ】

◆ 理論派
曖昧に物事が進むことを何よりも嫌います。裏づけや根拠のない話はしないようにしましょう。仕事の内容と目的をはっきりと伝え、時間を十分に与えます。会話は礼儀正しく行い、抽象的な質問や説明は避け、できるだけ具体的に話を進めます。


◆ 現実派
他人から指示されることを極端に嫌います。自分のやり方や考え方を押し付けず、自主性を尊重し、単刀直入に本題に入って必要最低限の話しかしないようにします。目標を明確にし、達成後の評価や報酬を明示します。


◆ 友好派
チームワークに貢献し、人の役に立っているという点を伝えます。人間関係が壊れることを最も嫌い、恐れています。本音の言いやすい雰囲気を作り、常に相手の反応を確認しながら話を進めます。


◆ 社交派

多くの人が注目し、活躍を期待していることを伝えます。自慢を無視されることに最もダメージを受けます。間違っても途中で遮ったりしないようにしましょう。大まかに質問し、とにかくアイディアが出尽くすまで自由に話をさせます。

*出展:初めてのリーダーとなる人のコーチング(日経BP社)

注:同一人物でも複数のタイプにあてはまる人や、置かれている立場や環境によってタイプが変化する人などもいます。ですから、一度の判断で相手のタイプを決めつけることなく、日頃からよく行動を観察して、その時々に応じたコミュニケーション方法を選択することが大切です。

いかがだったでしょうか?

皆さんは、部下や同僚のタイプを見分けるための情報を収集するために、明日からどんな工夫をされますか?



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