2007/11/9 ドクターマーケットはなぜ魅力的なのか?
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ドクターマーケットはなぜ魅力的なのか?
松野 亮氏 CSアカウンティング株式会社
経営企画室事業開発 グループリーダー


今回はなぜドクターマーケットがライフプランナーの皆さんにとって魅力的な市場なのかという点についてお話をしたいと思います。

ドクターマーケットの中心は、診療所とかクリニックと呼ばれるいわゆる町の開業医です。ベッドのない診療所は、厚生労働省の医療施設動態調査によると毎月100〜200箇所開業するペースでここ数年増え続けています。

世の中にこんなに増え続ける業種は殆どありません。まちがいなく儲かっている業種のひとつです。今回はその儲かる秘密についてお話します。

 

■診療所はなぜ失敗しないのか

診療所が経営難で倒産することは、めったにありません。

ちなみに大手都市銀行には、医師向け開業ローンとして、無担保で5,000万円まで借入可能な商品があります。(ちなみにリスクのある美容外科や歯科はこの対象ではありません)

なぜ、診療所は成功しやすい商売といえるのでしょうか?それは次の理由によるものです。


低額でのサービス負担

多くの健康保険は、その医療サービスに対する負担割合は2〜3割になっています。

つまり100円のサービスを受けるのに30円程度の支払で済むことになります。

このようなサービスは、普通の商売では有り得ません。圧倒的に価格面で有利な業種なのです。

価格は一律、代金は取りはぐれなし

普通の商売では、同業種間での価格競争があります。

ところが診療所間においては、ほとんど価格競争はありません。

なぜなら、サービス料は保険診療を行なう限り、全て「保険点数」によって決められており、価格カルテルを結んでいるのと同じ状況になっています。

また、支払の殆どは、診療報酬支払基金等から支払があるため、医療サービスの代金が回収できないことは殆どありません。

参入障壁

診療所の開設者は「医師」であることが要件になっています。

医大の数が少ないこと、国家試験で合格者数を絞っていることで医師の人数はまだまだ少ないのが現状です。

そのため、コンビニやガソリンスタンドのように診療所が乱立することは、考えられません。

これだけ経営環境に恵まれている商売は、他には殆どありません。

診療所経営は、よほどのことがない限り失敗しない商売なのです。

一般的な診療所は、開業後3〜4年で所得金額は2,000万円を超え、法人化への道を検討することとなります。

まとめ


診療所は殆ど倒産することがなく、2〜3年程度で院長個人の所得が3000万円前後になることが多い世界です。殆どの場合、数年で法人化を検討できる規模となり、退職金目的の生命保険の加入など見込むことが可能になります。

時間が経てば、成長していくのが確実な商売ですから、新しい診療所がオープンしたら、時間を置かず直ぐのアプローチをお勧めします。



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