2007/12/14 職場の中に人材育成(コーチング)を組み込む重要性
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職場の中に人材育成(コーチング)を組み込む重要性(4)


こんにちは、リスクマネジメント・ラボラトリー 代表の佐藤です。
組織の飛躍的成長のために大切なことは、目標に向かって質問・対話・フィードバックによって部下に気付きを与え、全員の行動を促すこと―これまでに多くの企業の変革をお手伝いさせていただく過程で、私はそのことを確信するようになりました。

活力あふれるすばらしい組織をつくりあげたいと考えているみなさまに、人材育成のヒントをできるだけわかりやすく解説してまいります。

佐藤


今回は組織のリーダーが部下を管理する際に、重視すべきポイント(人間の欲求とマネジメントする部分の2点)について考えてみたいと思います。

人間の欲求

人間はさまざまな欲求をもって生きています。
「食事をしたい」「眠りたい」といった生活と一体となった欲求もあれば、「車がほしい」というような物に対する欲求もあります。

このような欲求はとどまることを知らず、新しい欲求はもちろん、一度満たされたはずの欲求が、再度、湧き上がってくることもあります。

下図左側は、アブラハム・マズロー(A.H.Maslow米国の心理学者)が、人間の欲求を5段階のピラミッドで表したものです。マズローは、人間の欲求はピラミッドの底辺から始まり、1段階目の欲求が満たされると、1段階上の欲求を志すと述べています。

下図右側は、この人間の欲求のうち、組織における欲求に焦点を当ててみたものです。人間の欲求と同様、下位欲求が満たされることで、次のレベルに対する欲求が生まれてきます。組織は人で成り立っていますので、メンバーひとりひとりの欲求のレベルとその成長に合わせて、組織全体もレベルアップし、成長・成熟していくことになります。

リーダーは組織全体のレベルアップのために、部下が今、「組織における人間の欲求」ピラミッドのどの欲求レベルにいるのかを把握し、「どうすれば一段階上を目指すようになるのか」を常に考えながらマネジメントにあたる必要があります。


(*マズローの人間の成長 出典:フランク・ゴーブル『マズローの心理学』産能大学出版部)
85対15の法則

次に重視すべきポイントは、部下のどの部分を中心にマネジメントするかという点です。これを表したのが『85対15の法則』です。

(※:カーネギー財団調べ)


 上司はついつい部下に対して、手っとり早く思考に届くメッセージ(15%)を送りがちですが、初めは心に届くメッセージ(85%)を送ってエネルギーをアップさせることが大切です。部下の心に火をつけ行動を起こさせるために、みなさんは何をしますか・・・。

*主要参考文献・出典:ビジネスコーチ養成スクール(ビジネスコーチ社)




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