2008/1/16 『第一回サバ・ステ卒業生感謝の会』レポート
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『第一回サバ・ステ卒業生感謝の会』レポート
西川 昭信氏(株)セールスエデュケーション・ラボラトリー



2007年も残りわずかとなった12月27日、当社のホームグランドとも言える大井町“きゅりあん”で『第一回サバ・ステ卒業生感謝の会』が250名以上の会員の皆様にご参加頂き、盛大に開催されました。


年末のお忙しい中、ご参加くださった皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。
素晴らしい(自画自賛!)会になったのも、一重に皆様の積極的な参加意識のおかげでございます。誠にありがとうございました。

また、会場席数の関係でご参加いただけなかった皆様には、心からお詫び申し上げます。お詫びの印に、というわけでもないですが、当日の模様をレポートさせていただきます。

西川昭信


13時30分、開場時間前に到着なさっていた方から順番に入場開始。
見る見るうちに席が埋まっていきました。

中京・関西地区の“お馴染みさん”や、中には熊本や札幌からお越しいただいた方も。
本当にありがとうございます。

定刻の14時、第1部のフォーラムはRML株式会社 代表の清水の挨拶を皮切りにスタートいたしました。

清水からは皆様への感謝の気持ちを伝えさせていただくとともに、テーマを『情報を斬る!!』に決めた思 いや12月初旬に実施した当社グループの組織変更についても説明させていただきました。



その後、皆様お待ちかねの新日本保険新聞社 榊原取締役の基調講演に移りました。お話してくださった内容の概略を以下に記します。

1.生保各社の決算書から読取れる情報

保険種類別の販売動向をはじめ、“転換契約の増減をどうみるか”“責任準備金繰入額の増減は何を意味するのか”など、興味深い分析に参加者も納得。


2.業界動向

営業職員はピーク時(平成2年)の6割(約25万人)に減少、個人代理店も減少傾向。
法人代理店数は微増ながら、その使用人の数は5年前に比べ倍増したそうです。
生保セールスパーソンの数はトータルでは100万人と聞いて一同ビックリ。

さらに、簡保系が11万人加わり超過当競争状態なのに、新契約総数は減少。
これからの厳しい状況を思い知らされる。



3.12月25日に発表された逓増定期保険に関するパブリックコメント

発表されたばかりなので、榊原氏も公の場でコメントするのは初めてとのこと。
保険料が改正になった背景や改正案の概要、通達の適用時期が空白になっている部分の解釈の仕方などを教えていただきました。

最後に、今回の改正では“損金売り”も生き延びたが、販売の方向性は明らかに“保障売り”に流れている。という見解を示していただきました。





以上この業界で活躍し続けるために貴重な、大変役に立つ情報をお話いただきました。


引き続き、清水からアプローチの新しい切り口を2つ紹介させていただきました。


1.信頼醸成を目的としたドクターへの情報提供

皆さんもご存知の通り、第5次医療法改正で今後医療法人を設立する際には『基金拠出型医療法人』(解散時に残余財産を出資者に分配できない)として設立しなければならなくなりました。

その改正に伴い、既存の医療法人も定款を変更するよう通達が出ていますが、その定款変更の際、安易にモデルパターン通りに書き換えてしまうと自動的に『基金拠出型医療法人』に切り替わってしまうという情報をアプローチのネタにするとドクターは興味をもって聞いてくれ、かつ信頼醸成が可能。


*フォーラムにご参加くださいました皆様へ*

フォーラムの中で「持分の定めのある経過措置型医療法人の定款例は厚労省のホームページに載っていない」という表現をしましたが、「持分の定めのある経過措置型医療法人の定款例は厚労省ホームページの新旧対照表に載っていない」が正しい表現でした。

(持分の定めのある経過措置型医療法人の定款例は厚労省のホームページの別の場所にあります。クリックするとPDFで閲覧可能です。)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/igyou/igyoukeiei/ruikei.html


フォーラムで皆様にお伝えしたかったことは、厚労省のホームページでは、それぞれ の定款雛形がPDFで収録されているため当該箇所をクリックしなければ正しい定款雛 形を閲覧することが出来ないのですが、それを案内する文言が何処にも無いため『基 金拠出型医療法人』の定款例しか書かれていない『新旧対照表』の「改正後」の欄を 閲覧すると、誤解につながる恐れがある。ということでした。

実際の窓口で間違った提出の例が散見されています。これとて、受付け担当者が間違 いに気づき、かつ、親切に指摘をしてくれた場合のみ表面化しているわけです。一旦 受理されると変更が出来ませんので、慎重な対応が必要だと思います。フォーラムで の表現はこの場を借りて、お詫びして訂正させていただきます。


2.住宅ローン早期繰上返済を切り口とした個人保険アプローチ

法人保険販売のときに決算書を見せてもらうことが出来たら販売の切り口が見つけ易いのと同じように、個人保険でも『家計簿』を見せてもらえたら販売がし易くなるのではないかという発想で“住宅ローン早期繰上返済”をネタにアプローチします。

住宅ローンの仕組みと早期繰上返済の効果を説明→早期繰上返済をしたくなる→返済原資を作るために家計簿から『無駄』を探し出す→保険もリストラする→保障性商品を販売する、という流れのアプローチ。


以上、2つのネタをご紹介いたしました。特に、住宅ローン早期繰上返済の話はフォーラム後半でお話させていただいた“マンション販売会社とのタイアップスキーム”と合わせて参加者の関心が高かったようで、懇親会ではこのスキームへの質問が集中しました。

そのフォーラム後半部分と懇親会の様子は、次回、2月8日号で報告させていただきます。

お楽しみに!




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