ところが、前提条件にあるように、お客様は保険には既に加入しているし“出来れば断りたい”と思っています。
この状態で「生命保険のお話をしたいのですが、会っていただけますか?いただけませんか?(Yes or No)」の質問をしたらどうなるでしょう?
相当な確率で、「No」という答えが返ってくるでしょう。
ということは、このケースでは「Yes or No」の質問をしてはいけないということになります。
ですから、二者択一の営業技術では『Yes or No の質問』をせずに『Yesを前提とした A or B』という質問をしているのです。
これにより、お客様の思考を『会う、会わない』から『AとB、どちらの日程が可能か』に変換し、アポイント取得の可能性を高めるのです。
さて、こう切り出されたBさんは何と答えそうですか?
「あなたと食事になんか、行かないわよ!」と言ったらオフィス内で角が立っちゃいますよね。
そうすると、「行きたいか、行きたくないか」(Yes or No)ではなく、「都合」(A or B)を聞かれたわけですから、その質問を利用して
「(イタリアンには行ってみたいけど、)明日と明後日はあいにく都合が悪いのよ。」
などと、答えそうではないですか?