2011/10/28 女性と保険
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女性と保険
落合 陽平氏 株式会社 名脇役集団Kasumi-sou 代表取締役


 成人女性の生命保険加入率は79.5%と、今や男性の加入率を上回るに至った。
保険というと、男性が加入するものと思われがちだったが、何故ゆえにここまで変化したのか。
これまで600名以上の女性のファイナンシャルプランに携わった私が感じるのは、何よりも『女性は常に不安と隣り合わせに生きている』ということである。

 独身女性の場合、40代以降の結婚率は1%と極端に低い。男性と違い、女性はある意味30代までが勝負なのだ。
 経験を踏まえ、まずは独身女性を年代別に見てみよう。

■20代
 概ね医療保険・ガン保険・葬儀代程度の終身保険に加入するケースがほとんど。
 月Pは1万円位が妥当であろう。
 結婚を視野にいれて話をする必要がある。老後資金形成は話をしてもあまりピンと来ないため、あまりしつこく話をすると逃げられる可能性が高い。
 話としては、医療保険を中心に話をしていくとすんなり進む。

■30代
 一般の社会人であれば、ある程度貯蓄がある人も多い。ただし30代前半であれば結婚費用の可能性もあるため、基本的には20代と同じプランニングで良いだろう。月Pは2万円くらいが妥当か。
 30代後半の場合、ある程度独身覚悟ができている人も多いため、老後資金形成の終身保険や個人年金の話にも食いつきが良い。医療保険やガン保険は話をすればすんなり決まることが多い。

■40代
 貯蓄がある人が多いため、一時払終身保険の提案にも全く動じない人が多い。
 とにかく将来を心配しており、個人年金と終身保険の加入率は高くなる。また、親の面倒を見る、という視点で話をすることで、自身の介護保険にも関心が高まる。
 また、ガン保険への関心が異常に高いのも特徴だ。ガンの特性、治療方法、治療期間など、かなり細かく話をすることにより、信頼度も一気に上がる。

以上をまとめると、女性の関心は、まずは医療保険、ガン保険、そして年代が30代後半になると急激に個人年金、終身保険への関心が高まる。
基本的には、まずは医療保険の話をし、そのうえで、『生きるリスク』に話を広げると良いだろう。
故に、昨今の医療事情・がん事情については知識の幅を広げる必要がある。
そうすれば、独身女性で成約しないということはほとんどない。

そして、結婚している女性だが、ご承知の通り、子供がいる場合は、とにかく子供の教育資金形成を中心に話をする必要がある。
共働きの場合は、夫婦それぞれで学資系保険を掛けるメリットを伝えると良い。 (保険料控除など)

女性全般の特徴だが、たいていの女性は親、兄弟の紹介をしてくれる。30代後半の人だと友人の紹介も多く、特に女性特有のコミュニティ(ママ友など)は絶対に活用したほうが良い。
セミナーを出来る人は、契約者の方に『友人の方なども呼んで勉強会しましょう。』などと話をして、セミナーなどを開くと良い。女性の集客力は凄まじいものがあり、男性と違い、気軽にさそって集客をしてくれる。


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